夫婦の離婚の話し合いに両親が介入することについて
夫婦関係が悪化し、離婚の話し合いを進めていくなかで、なかなか話が進まず、親御様に間に入ってもらい、話し合いを進めようと考えている方もおられることと思います。
また、子供の夫婦関係を心配し、話し合いに介入される親御様もいらっしゃいます。
もちろん、話し合いをしようとすると喧嘩になってしまったり、そもそも相手が話し合いに全く応じない場合には、第三者に間に入ってもらうことで、話し合いがスムーズにできる場合もございます。
しかし、親は中立な第三者ではありません。
どうしても、自分の子供の気持ちを優先してしまうため、親御様が平等に双方の話を聞いて話し合いを進めていくのはなかなか難しいのが実情です。
離婚の話し合いに親御様が関与することにより、紛争が複雑化してしまったり、親子間に新たなトラブルが発生してしまうケースもみてきました。
また、夫婦間では合意していた話でも、後から話し合いに加わった親御様が納得できず、なかったことにせざるを得なくなってしまうケースもありました。
このように、親御様が離婚の話し合いに介入することは多くのリスクがあることもございますので、早い段階から代理人として弁護士が介入するメリットについても、ご検討ください。
弁護士は依頼人であるご本人様の意向を第一に優先し、事件を進めて参ります。
「子供の代わりに法律相談」
ご本人様から離婚について相談された親御様が、代わりに法律相談に来られる事例も増えています。
このような場合、親御様がご本人様から聞き取った話を前提に回答をすることになります。
ご本人様が親御様に話していない事実がある場合等は、回答内容が全く役に立たなくなってしまうこともあります。
正確な法的アドバイスを受けるためにも、法律相談には、ご本人様が来られることをおすすめします。
もちろん、ご本人様が希望される場合には、親御様や友人等に相談に同席していただくことも可能です。
「一人で相談に行くのが不安。」
「両親にも法律相談の内容を把握しておいてほしい。」
などとお考えの場合は、相談予約の際にお知らせください。
親御様のみでのご相談の場合は、ご本人の了承を得ているか確認させていただく場合もございますので、ご了承ください。